naritai.app

景気動向指数

この章で覚えておきたいこと

景気動向指数の全体像を、先行・一致・遅行と CI・DI の役割で整理した手書き風図解

景気動向指数は、細かい採用系列名を丸暗記する論点ではありません。まずは 先行・一致・遅行の役割の違い と、CI は量感、DI は波及度 という2本柱を押さえると解きやすくなります。

試験では、2023年度第1回のように一致系列を1つ選ばせる問題、2023年度第2回のように先行系列の組み合わせを選ばせる問題、2018年のように CI と DI の読み方を問う問題が中心です。系列名を個別に暗記するだけでなく、「その統計は景気より早いか、同時か、遅いか」で整理します。

基本知識

先行・一致・遅行は「景気より早いか同時か遅いか」で分ける

先行系列、一致系列、遅行系列を代表例つきで比較した手書き風図解

景気動向指数は、複数の経済指標をまとめて景気局面を把握する仕組みです。各指標が景気に対して動くタイミングの違いで、先行系列、一致系列、遅行系列に分かれます。

覚え方は、求人関連を縦に並べると整理しやすいです。企業がまず募集を出すので新規求人数は先行、その需給バランスが有効求人倍率として現れ、その後に完全失業率が動きやすい、という順番です。

CI と DI は「量感」と「改善の広がり」で役割が違う

CI と DI の違いを、量感と改善系列の割合で比較した手書き風図解

景気動向指数には、コンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)があります。両方とも景気判断に使いますが、見ている対象は同じではありません。

2018年の問題では、この違いを混同させる選択肢が並びました。CI を 50% で読む、DI を上昇率で読む、といった取り違えをしないことが重要です。

山と谷は CI の方向転換と DI の 50% 跨ぎで読む

景気の山と谷を CI の方向転換と DI の 50% 跨ぎで読む手書き風図解

景気の山と谷は、単に指数の水準が高いか低いかではなく、どこで向きが変わるかで判断します。ここは選択肢で逆にされやすいので、機械的に判定できるようにします。

したがって、「CI 一致指数が上昇から低下へ変わるとき景気は谷である」のような選択肢は誤りです。上昇から低下へ変わる点は山であり、谷ではありません。

この章のまとめ

景気動向指数の系列分類と CI・DI・山谷の判定手順をまとめた手書き風図解

最後は、選択肢を見た瞬間に切り分ける順番を1枚にまとめます。迷ったら、系列分類、CI、DI、山谷の順に戻ると整います。

一次試験過去問での出方

- 2009年 第5問: 実質機械受注を先行系列、稼働率指数を一致系列として選ばせる空欄補充問題でした。

- 2012年 第1問: 先行系列の代表例として実質機械受注を見分けさせる問題でした。

- 2017年 第6問: 東証株価指数、有効求人倍率、完全失業率の並びから、先行・一致・遅行の組み合わせを判定させました。

- 2018年 第3問: CI は量感、DI は 50% 基準で見る改善系列の割合という違いと、山谷の読み方を問う問題でした。

- 2023年度 第1回 第6問: 有効求人倍率は一致系列 と判断できるかを問う問題でした。

- 2023年度 第2回 第4問: 新規求人数と M2 は先行系列 と見抜けるかを問う問題でした。

最近の出題は、系列名の丸暗記よりも、景気に対して早いか同時か遅いか、CI と DI のどちらで読むべきかを切り分けられるかを重視しています。雇用関連と CI・DI の読み方を優先して固めると得点しやすいです。

引用元