財務・会計
体系補助その他
関連章の確認用として使う。
この章で覚えておきたいこと
- このトピックは独立した頻出論点ではなく、経営比率分析とCVP分析の使い分けを補うための整理用ページです。
- 財務諸表の状態を比率で読む問題は、経営比率分析として処理します。
- 売上高、変動費、固定費、限界利益の関係から黒字化条件を求める問題は、CVP分析として処理します。
安全性という言葉が出ても、流動比率や自己資本比率の話なのか、安全余裕率の話なのかを切り分ける必要があります。- 経営分析で学ぶ考え方は、次章の利益計画、差異分析、資金管理にもつながります。
基本知識
経営分析で何を読む章か
経営分析は、企業の数字をそのまま眺める章ではありません。財務諸表や原価情報を、目的に応じて加工して読む章です。この章では、主に次の2つを使い分けます。
- 経営比率分析: 財務諸表の数値を比率に直し、収益性、安全性、生産性、成長性を読む方法です。
- CVP分析: 売上高、変動費、固定費、利益の関係から、損益分岐点や目標利益の条件を求める方法です。
この切り分けができると、問題文を読んだ時点で使う式の候補をかなり絞れます。逆に、どちらの問題なのかを見誤ると、正しい公式を知っていても手が止まりやすくなります。
問題文を見た瞬間の振り分け方
まずは、与えられている資料と問われ方を見ます。
- 貸借対照表、損益計算書、比較財務諸表が出ている。
改善した指標、悪化した指標、A社とB社の比較が問われている。ROA、自己資本比率、固定比率、付加価値率などの名前が出ている。
この場合は、経営比率分析として考えます。
- 販売単価、販売量、変動費、固定費、目標利益が並んでいる。
損益分岐点売上高、安全余裕率、限界利益率、営業レバレッジが問われている。- 価格変更や費用構造変更によって黒字条件がどう動くかを聞かれている。
この場合は、CVP分析として考えます。
次章につながる橋渡し
経営分析は単独で終わる章ではありません。ここでの考え方は、次の論点へそのまま接続します。
- 限界利益や固定費の考え方は、利益と資金の管理で扱う利益計画へつながります。
- 実績と基準値の差を見る考え方は、利益と資金の管理で扱う差異分析へつながります。
- 利益が出ていても資金が足りないことがある、という感覚は利益と資金の管理で扱う資金繰りへつながります。
- 安全性指標や資本構成の見方は、資金調達と配当政策以降の資金調達や資本コストの理解にもつながります。
そのため、このページでは新しい暗記事項を増やすよりも、「この問題はどの道具で解くのか」を判断できる状態を作ることが重要です。
この章のまとめ
- 経営分析の中心は、経営比率分析とCVP分析の2本です。
- 財務諸表の状態を読む問題なら、経営比率分析として処理します。
- 黒字条件や目標利益の条件を求める問題なら、CVP分析として処理します。
安全性という言葉だけで判断せず、財務安全性か安全余裕率かを必ず確認します。- 限界利益、貢献利益、利益計画、資金繰りの話が出てきたら、利益と資金の管理以降とのつながりも意識します。
一次試験過去問での出方
このページとして独立した出題参照はありません。実際の出題は、財務諸表から比率を読む経営比率分析と、損益分岐点や目標利益を計算するCVP分析に集約されています。過去問では、まず問題文の資料を見て、どちらの道具で解くべきかを素早く振り分ける力が前提になります。