財務・会計
体系補助その他
関連章の確認用として使う。
この章で覚えておきたいこと
このトピックは独立論点を増やすためではなく、利益計画、差異分析、資金繰り、キャッシュ・フロー管理を見分けるための補助です。同じ数値が出てきても、何を管理したい問題なのかで見る指標は変わります。
- 限界利益や損益分岐点が出たら、利益計画の視点です。
- 予算、標準、実績、有利差異、不利差異が出たら、差異分析の視点です。
- 入金、支払、残高、借入が出たら、資金繰りの視点です。
- 営業CF、投資CF、FCF、CCC が出たら、キャッシュ・フロー管理の視点です。
基本知識
章全体の見取り図
利益計画は、これからどれだけ利益を出せるかを見る論点です。差異分析は、計画と実績のズレを原因別に分ける論点です。資金繰りは、現金が途中で不足しないかを見る論点です。キャッシュ・フロー管理は、本業がどれだけ現金を生み、投資後にどれだけ余力が残るかを見る論点です。
同じ会社でも、利益が高いことと現金が多いことは同じではありません。また、予算差異で不利でも、将来の回収を含めれば現金面で直ちに危険とは限りません。一次試験では、この視点の切り替えができるかが重要です。
キーワードで論点を見分ける
問題文の冒頭にある言葉を拾うと、どの論点かをかなり早く判定できます。
- 限界利益、貢献利益、損益分岐点、制約条件なら利益計画です。
- 価格差異、数量差異、賃率差異、能率差異なら差異分析です。
- 売掛金回収、買掛金支払、借入必要額、前払利息なら資金繰りです。
- 減価償却費、営業CF、設備投資、CCC ならキャッシュ・フロー管理です。
財務・会計の一次試験では、式そのものより先に「何を問う章か」を見抜くことで、使う判断軸が定まります。
この章のまとめ
利益と資金の管理では、すべての問題を一つの式で解くのではなく、目的に応じて見方を切り替えます。利益計画は採算、差異分析は原因分解、資金繰りは現金残高、キャッシュ・フロー管理は現金創出力を見る論点です。
- 売上が大きいかではなく、限界利益がいくら残るかを見るのが利益計画です。
- 予算と実績のズレを価格と数量に分けるのが差異分析です。
- 黒字でも資金不足が起こる前提で残高を追うのが資金繰りです。
- 利益を現金へ直して投資後の余力を見るのがキャッシュ・フロー管理です。
一次試験過去問での出方
- 独立した頻出論点というより、利益計画からキャッシュ・フロー管理までの判断軸を混ぜたときに迷わないための補助トピックです。
- 過去問では、利益計画と資金繰り、差異分析とキャッシュ・フロー管理を混同させる誤り選択肢がよく出ます。
- 本トピック自体は、章全体を復習するときに「この問題は何を管理したいのか」を判定するチェックポイントとして使います。
利益と資金の管理では、利益を見る問題なのか、現金を見る問題なのかを最初に切り分けるだけで、かなりの誤答を防げます。