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その他

この章で覚えておきたいこと

MOTの周辺事項を主要4トピックへ戻して整理する全体像を示す図解

基本知識

章内の位置づけ

その他ページが主要論点へ戻る入口であることを示す図解

技術経営(MOT)は、研究開発だけを扱う章ではありません。技術を市場価値へ変え、競争優位や新規事業、組織的な知識創造へつなげる考え方を扱います。

「その他」は、主要4トピックへ分類しにくい表現や、複数トピックを横断する選択肢を読むための整理欄です。したがって、ここで新しい理論名を多く覚える必要はありません。既習の論点へ戻すための入口として使います。

技術経営を分類する軸

技術経営を4つの軸で分類して読む視点を示す図解

問題文や選択肢を読んだら、次の順に近い論点を探します。

1. 技術をどの市場、製品、知財へ結び付けるかを問うなら、技術戦略です。 2. 技術変化、製品アーキテクチャ、補完的資産、オープンイノベーションを問うなら、イノベーションマネジメントです。 3. 不確実な事業機会、起業家の行動、仮説検証、普及の壁を問うなら、新規事業開発です。 4. 暗黙知、形式知、SECIモデル、組織的な学習を問うなら、知識経営です。

この分類を先に置くと、似た言葉に引っ張られにくくなります。たとえば「知識」という言葉があっても、特許や秘匿の話なら知財戦略寄りです。ユーザーの現場知識を製品開発へ取り込む話なら、ユーザーイノベーション寄りです。

技術戦略とイノベーションの境目

技術戦略は方針づくり、イノベーションは変化の管理として分ける図解

技術戦略は、技術を事業成果へ結び付けるための方針を扱います。技術ロードマップ、技術と市場の統合、特許の出願や秘匿、ライセンス活用などが中心です。

イノベーションマネジメントは、技術や製品の変化がどのように起こり、企業がどのように利益化するかを扱います。A-Uモデル、製品アーキテクチャ、補完的資産、オープンイノベーション、ユーザーイノベーションなどが中心です。

迷ったときは、方針を作る話か、変化を管理する話かで分けます。技術をどの製品群へ展開するかなら技術戦略寄り、技術変化が既存企業の行動や産業構造をどう変えるかならイノベーション寄りです。

新規事業開発と知識経営の境目

新規事業開発は機会検証、知識経営は知識変換として分ける図解

新規事業開発は、不確実性の高い状況で事業機会をどう見つけ、どう検証するかを扱います。エフェクチュエーション、リーン・スタートアップ、ティモンズ・モデル、キャズムなどは、機会探索と事業化の判断軸です。

知識経営は、個人や現場にある知識を、組織として創造・共有・活用する考え方です。暗黙知と形式知、SECIモデル、自律性や冗長性は、知識の変換と組織学習の判断軸です。

迷ったときは、事業機会の検証を問うているのか、知識の変換を問うているのかで分けます。顧客仮説をMVPで試すなら新規事業開発、経験や勘を言語化して共有するなら知識経営です。

選択肢で迷ったときの判定順

技術経営の選択肢で主語や目的などを順に確認する判定順を示す図解

技術経営の選択肢は、用語を少しずらして誤答を作ることが多いです。次の順に確認します。

1. 問題の主語が、技術、製品、市場、顧客、組織、知識のどれかを確認します。 2. 研究開発だけで完結していないか、市場や事業化との接続を見ます。 3. 「必ず」「常に」「すべて」「だけでよい」のような極端表現を疑います。 4. 似た用語を、変換方向、主体、目的、時間軸で分けます。 5. 最後に、主要4トピックのどの基本知識へ戻せるかを確認します。

特に、優れた技術があれば必ず成功する、特許はすべて出願すべきである、探索組織は切り離せばよい、冗長性は常に無駄である、といった表現は慎重に読みます。

この章のまとめ

MOTその他論点を主要4トピックへ戻し判定軸で確認するまとめ図解

一次試験過去問での出方

このトピック単独の出題参照はありません。過去問では、技術戦略、イノベーションマネジメント、新規事業開発、知識経営の問題に、周辺事項や横断的な選択肢として混ざって出ます。まず主要4トピックへ分類し、頻出論点の判定軸で処理してください。