運営管理(オペレーション・マネジメント)
補助その他
商品補充・物流の周辺論点として短く扱う。
この章で覚えておきたいこと
- このトピックは低頻度なので、商品補充・物流の中心論点を補う周辺知識として短く押さえます。
- 物流は、物流費だけでなく、欠品、遅配、販売機会損失、顧客満足まで含めた 全体最適 で判断します。
- 物流サービス水準は、リードタイム、納品遵守率、注文充足率、欠品率などのKPIで管理します。
- 物流ABC は、入荷、保管、ピッキング、流通加工、出荷、配送などの活動別にコストを把握する手法です。
基本知識
物流サービス水準
物流管理では、物流費を下げることだけが目的ではありません。物流費を削減しても、欠品や遅配が増えれば販売機会損失や顧客満足低下につながります。
したがって、物流サービス水準は、次のようなKPIで管理します。
- リードタイム
- 納品遵守率
- 注文充足率
- 欠品率
- 誤出荷率
試験では、「物流費最小が最適」という一面的な選択肢を切れるようにしておきます。
物流ABC
物流ABCは、Activity Based Costingを物流へ当てはめた考え方です。人件費や設備費を、入荷、検品、保管、ピッキング、流通加工、出荷、配送といった活動へ集め、活動量に応じて配賦します。
重要なのは、資源ではなく 活動 を中心に見ることです。どの商品、どの顧客、どの作業が物流コストを発生させているかを把握し、改善対象を見つけるのが目的です。
流通加工と逆物流
流通加工は、物流の途中で商品価値や販売しやすさを高める作業です。値札付け、ラベル貼付、小分け包装、セット組みなどが代表例です。
逆物流は、返品、回収、修理、再利用、廃棄、リサイクルなど、通常の流れと逆向きに動く物流です。通常の出荷物流とは別に、コスト管理や品質判定が必要になります。
この章のまとめ
このトピックでは、物流をコストだけで評価しないことが最重要です。サービス水準とコストの全体最適で考え、物流サービスはKPIで管理し、物流ABCでは活動別にコストを見ます。
周辺論点としては、流通加工が値札付けや小分け包装などの販売準備作業を含むこと、逆物流が返品や回収まで対象にすることを押さえておけば十分です。
一次試験過去問での出方
- 2009年問30では、物流サービス水準を物流費だけでなく機会損失や顧客満足まで含めて判断する点が問われました。
- 2010年問30、2012年問37では、物流ABCが活動別コスト把握と改善対象の可視化に使われる手法であることが問われました。
- 単独出題は多くありませんが、物流センター管理や輸配送管理の設問内で、流通加工やサービス水準管理の理解が前提になることがあります。