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店舗施設

この章で覚えておきたいこと

店舗施設を法律、人口距離、商業集積、店舗構造と屋外設備の4区分で整理する図解

基本知識

売場・バックヤード・共用部は一体で考える

売場、バックヤード、共用部を店舗平面図と具体場面で一体的に確認する図解

店舗施設は、顧客が買物をする売場だけで成り立つわけではありません。商品補充や荷さばき、在庫保管、事務処理、従業員の休憩といった機能がなければ、売場の運営そのものが不安定になります。

このため、試験では売場の広さだけを見るのではなく、次のような機能が確保されているかを問います。

過去問では、バックヤードと共用部に何が含まれるかを素直に確認する問題と、売場との面積配分を一律に決める記述を見抜く問題が出ています。

面積配分は業態ごとに異なる

スーパー、百貨店、集合専門店で売場、バックヤード、共用部の面積配分が異なることを示す図解

売場を広く取れば売上が伸びそうに見えますが、それだけで正しい計画とはいえません。業態によって、必要な在庫量、接客の仕方、共用通路の広さ、施設内サービスの比重が違うからです。

したがって、試験で次のような記述を見たら注意が必要です。

正しくは、取扱商品、在庫の持ち方、接客形態、共用部の必要量に応じて配分を変えます。試験では、一律 という言い切りを疑う姿勢が有効です。

屋外施設は来店しやすさと安全性で判断する

駐車場、駐輪場、出入口を来店しやすさと安全な動線で判断する図解

屋外施設では、駐車場、駐輪場、出入口、歩行者通路、荷さばきスペースなどをどう配置するかが重要です。ここでも、広いか狭いかだけでなく、利用しやすいかどうかが判断の中心になります。

基本判断は次のとおりです。

試験では、駐車場の大きさだけを独立して評価するよりも、店舗全体の使いやすさと安全性の中で判断することが求められます。

景観は目立てばよいわけではない

店舗景観を視認性、周辺との調和、歩行者への配慮で考える図解

景観は、店舗の外観、看板、照明、植栽、外構などを通じて、店舗が周囲にどう見えるかを扱う考え方です。診断士試験では設計論として深く問われるのではなく、店舗として望ましい方向を判断できるかが問われます。

景観を考えるときの基本は次のとおりです。

つまり、景観は集客のための演出であると同時に、地域や歩行者への配慮でもあると押さえておけば十分です。

バリアフリーは車いす利用者の動きに置き換える

車いす利用者が店舗入口へ進む動きからバリアフリーを確認する図解

バリアフリーの設問では、数値を細かく暗記しているかよりも、車いす利用者の行動を具体的に想像できるかが重要です。試験では、次の観点で判断すると対応しやすくなります。

このうち、過去問で特に問われたのは スロープの勾配 です。急勾配は車いす利用者にとって危険であり、不適切な記述として狙われやすい論点です。

この章のまとめ

店舗施設の売場、バックヤード、共用部、屋外施設、景観、バリアフリーを一枚で復習する図解

一次試験過去問での出方

2007年第23問では、商業施設の基本計画が問われ、売場とバックヤード・共用部の割合を業態に関係なく一律にする記述が不適切とされました。駐車場計画、分かりやすく安全なアプローチ、バックヤードと共用部の中身を合わせて判断する問題でした。

2010年第22問では、車いす利用者に対応した店舗施設計画が問われ、スロープ勾配を急にしすぎた記述が不適切とされました。操作ボタン、駐車スペース、トイレ幅よりも、まず安全に移動できるかを確認するのが判断の軸です。