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評価領域の分類外論点を過去問範囲に絞って扱う。

この章で覚えておきたいこと

アセスメントモデルがプロセス改善、客観的証拠、能力水準、SWORを整理する枠組みであることを示した図解
  • このトピックでは、品質評価や価値評価そのものではなく、プロセス改善のためのアセスメントモデルが過去問で扱われている。
  • アセスメントは、組織やプロジェクトの開発・運用プロセスを評価し、強み、弱み、改善課題を整理するために使う。
  • 自己アセスメントと独立アセスメントは別物であり、客観的証拠として作業成果物や記録の確認が必要である。
  • プロセス能力水準は 0 から 5 までの 6 段階で整理する。
  • SWOR は Strength、Weakness、Opportunity、Risk を整理し、課題と改善提案につなげる枠組みである。

基本知識

アセスメントモデルの位置づけ

アセスメントモデルの評価対象が完成品や投資効果ではなく開発・運用プロセスであることを示した図解

アセスメントモデルは、プロセスの現状を評価し、改善の方向性を明らかにするための枠組みである。ここで評価するのは、完成したソフトウェアの品質特性や、IT 投資の費用対効果そのものではない。評価対象は、開発や運用のプロセスがどの程度整備され、実行され、改善されているかである。

自己アセスメントと独立アセスメント

自己アセスメントと独立アセスメントを現場把握と客観性の違いで対比した図解

自己アセスメントは、対象組織のメンバが中心になって行う評価であり、現場の状況を把握しやすい。独立アセスメントは、対象組織から独立した立場で行う評価であり、客観性や対外説明を重視する場面に向く。2008 年第 20 問では、この 2 つを混同させる選択肢が誤答として出題された。

客観的証拠

インタビューだけでなく成果物や記録などの客観的証拠を確認する必要性を示した図解

アセスメントでは、担当者へのインタビューだけで判断せず、作業成果物、記録、文書などの客観的証拠を確認する。2008 年第 20 問でも、「問診だけでよく、作業成果物は不要」とする記述が誤りとして出題された。証拠に基づく評価である点を押さえる。

プロセス能力水準

プロセス能力水準がABCではなく0から5までの6段階であることを示した図解

プロセス能力水準は、プロセスの実行能力や成熟度を段階的に見る尺度であり、0 から 5 までの 6 段階で整理する。一次試験では、各水準名を細かく暗記するよりも、「ABC の 3 段階ではない」「0 から 5 の 6 段階である」と判定できることが重要である。

SWOR

SWORが強み、弱み、機会、リスクを整理して課題と改善提案につなげる枠組みであることを示した図解

SWOR は Strength、Weakness、Opportunity、Risk の観点でアセスメント結果を整理する考え方である。能力水準の名称ではなく、診断結果から課題を抽出し、改善提案につなげるための整理枠組みとして理解する。2008 年第 20 問では、この点を正しく述べた選択肢が正答となった。

この章のまとめ

アセスメントモデルの評価対象、証拠確認、能力水準、SWORを総復習する図解
  • この論点は、品質評価や ROI ではなく、プロセス改善のためのアセスメントモデルに関する出題である。
  • 自己アセスメントと独立アセスメントは区別し、評価では客観的証拠を確認する。
  • プロセス能力水準は 0 から 5 までの 6 段階で整理する。
  • SWOR は、強み、弱み、機会、リスクを整理して改善提案へつなげる枠組みである。

一次試験過去問での出方

  • 2008 年第 20 問で、経済産業省のアセスメントモデル活用ガイドを題材に、アセスメントの考え方として正しい記述を選ばせた。
  • 正答では、SWOR から課題と改善提案を整理する流れが示された。
  • 誤答では、自己アセスメントと独立アセスメントの混同、インタビューだけで足りるとする誤り、能力評定を ABC の 3 段階とする誤りが並んだ。