経営情報システム
補助その他情報通信技術に関する事項
既出の技術周辺論点を要点確認する。
この章で覚えておきたいこと
このトピックは独立した大論点ではなく、他の章に入り切らない周辺技術の確認用です。出題数は多くないため、過去問で実際に問われた用語を確実に見分けられる状態を目指します。
- 検索方式は、語頭を固定するのか、語尾を固定するのか、複数語を同時に含めるのかで使い分けます。
- 類似したICT用語は、入力装置、自動対話プログラム、通信方式のどれかで切り分けると混同しにくくなります。
- ブロックチェーンは、誰が参加できるか、誰が書き込めるかでパブリック型、コンソーシアム型、プライベート型を区別します。
- NFTはトークン、スマートコントラクトはプログラムです。Web3関連の用語は役割で分けて覚えます。
基本知識
検索方式の使い分け
検索方式の問題では、まず「どこが共通していて、どこが変化するか」を見ます。文字列の前半が共通なら前方一致、後半が共通なら後方一致です。
- 前方一致検索は、語頭を固定して後ろを可変にする検索です。
computの後ろに別の文字列が続く語をまとめて探す場面で使います。 - 後方一致検索は、語尾を固定して前を可変にする検索です。
mentで終わる語をまとめて探す場面で使います。 - AND検索は、複数の語をすべて含む資料を探す検索です。
informationとsystemの両方を含む資料を探したいときに使います。 - 完全一致検索は、語句の並びそのものを固定して探す検索です。
information systemという連続した語句を探したいときに使います。 - シソーラス検索は、同義語や関連語まで広げて探す検索です。文字列の位置や語順をそろえる検索ではありません。
試験では、AND検索と完全一致検索、完全一致検索とシソーラス検索の違いがひっかけになりやすいです。複数語を同時に含めたいのか、語句そのものを探したいのかを切り分けて判断します。
類似ICT用語の見分け方
類似用語の問題では、対象物を先に決めると解きやすくなります。装置の話なのか、ソフトウェアの話なのか、通信方式の話なのかを確認します。
- チャットボットは、自動的に対話するプログラムです。問い合わせ対応やFAQ応答の自動化で使われます。
- タッチパッドは、指でなぞってポインタを操作する入力装置です。ノートPCでよく使われるポインティングデバイスです。
- マルチキャストは、特定の受信グループに同じデータを送る通信方式です。
- ブロードキャストは、同一ネットワーク上の全端末に同じデータを送る通信方式です。
- キャストは、プログラミングでデータ型を変換することです。音が似ていても、ポッドやポッドキャストとは別の概念です。
この種の問題では、似た響きの単語に引きずられないことが重要です。用語だけで覚えると混乱しやすいので、「何をする技術か」「どこで使うか」を一緒に押さえます。
ブロックチェーン周辺概念
ブロックチェーン関連では、公開範囲と承認方法の違いがよく問われます。特に、公開型と許可型の違い、NFTとスマートコントラクトの違いは区別しておきたい論点です。
- パブリック型ブロックチェーンは、不特定多数が参加できる公開型です。書込みには、コンセンサスアルゴリズムによる正当性確認が必要になります。
- コンソーシアム型ブロックチェーンは、複数の特定組織などが参加する許可型です。誰でも自由に読み書きできるわけではありません。
- プライベート型ブロックチェーンは、単一組織などが管理する許可型です。承認方式は設計によって決まり、必ず参加者全員の承認が必要になるとは限りません。
- NFTは、固有性を持つ非代替性トークンです。
- スマートコントラクトは、条件に従って取引や処理を自動実行するプログラムです。
試験では、「誰もが自由に読み書きできる」「必ず全員の承認が必要」「NFTは自動実行プログラムである」のような断定表現が誤りとして出やすいです。権限や役割が一律ではない点を押さえておくと対応できます。
この章のまとめ
- 検索方式は、語頭固定なら前方一致、語尾固定なら後方一致、両語を含むならAND、語句そのものなら完全一致で考えます。
- 類似ICT用語は、プログラム、入力装置、通信方式のどれかに分けると整理しやすいです。
- マルチキャストは特定グループ宛て、ブロードキャストは全端末宛てです。
- ブロックチェーンの類型は、公開範囲と書込み権限で判断します。
- NFTはトークン、スマートコントラクトはプログラムという違いを最後に確認します。
一次試験過去問での出方
- 2021年 第9問では、前方一致、後方一致、AND検索、完全一致検索、シソーラス検索の使い分けが空欄補充で問われました。検索対象のどの部分を固定するかを正確に読む問題でした。
- 2021年 第12問では、チャットボット、タッチパッド、マルチキャスト、ブロードキャストなど、似たICT用語の定義が問われました。送信対象の範囲と、装置かプログラムかの区別がポイントでした。
- 2025年 第6問では、ブロックチェーンの類型ごとの参加範囲と、NFTとスマートコントラクトの違いが正誤判定で問われました。許可型ブロックチェーンの承認方式を断定しすぎないことが重要でした。